16進数データをバイナリデータ化するcertutilコマンド
certutil
コマンドを使用して、16進数(Hexadecimal)データを2進数(バイナリ)データに変換する方法を説明します。certutil
には直接16進数からバイナリに変換する専用のコマンドはありませんが、次のような手順を使って行うことが可能です。
1. 16進数データをファイルに保存
まず、16進数データをテキストファイルに保存します。このファイルを後でcertutil
でバイナリデータに変換します。
例:
以下のような16進数データがあるとします。
48656c6c6f20576f726c64
これは「Hello World」を表す16進数です。このデータをテキストファイルに保存します。たとえば、hexdata.txt
というファイルに保存します。
48656c6c6f20576f726c64
2. certutilを使用して16進数をバイナリデータに変換
certutil
コマンドには、16進数データを扱う方法として、certutil -decodehex
オプションがあります。このオプションを使用すると、テキストファイルに保存された16進数データをバイナリ形式に変換できます。
コマンドの形式:
certutil -decodehex inputfile.txt outputfile.bin
inputfile.txt
:16進数データが含まれたテキストファイル。outputfile.bin
:バイナリデータとして出力するファイル。
例:
先ほどのhexdata.txt
ファイルを使用してバイナリデータに変換するには、次のようにコマンドを実行します。
certutil -decodehex hexdata.txt output.bin
これにより、output.bin
というバイナリファイルが作成され、元の16進数データが2進数(バイナリ)データとして保存されます。
3. コマンドの詳細
decodehex
オプションは、指定したテキストファイル内の16進数データをバイナリデータとして解釈し、指定した出力ファイルにバイナリデータとして書き込みます。- ファイルに含まれる16進数は、1行に連続した16進数文字列として記載されている必要があります。
4. 変換後の確認
output.bin
ファイルを他のツール(たとえば、hexdump
やバイナリエディタなど)で開いて確認することができます。先ほどの16進数データ 48656c6c6f20576f726c64
は、ASCIIで「Hello World」を表すバイナリデータです。
hexdump
で確認する例:
hexdump -C output.bin
このようにして、バイナリデータを確認することができます。
5. 注意点
- 16進数データは必ず2文字ずつ区切られている必要があります。もし、空白や改行が含まれていても
certutil -decodehex
はうまく動作しますが、余分な文字列が混ざっていないことを確認してください。 - テキストファイルに含まれる16進数の文字列は、偶数桁である必要があります(1バイト=2桁の16進数で表されるため)。
まとめ
certutil
を使って16進数データをバイナリデータに変換する手順は以下の通りです。
- 16進数データをテキストファイルに保存する。
certutil -decodehex inputfile.txt outputfile.bin
コマンドを実行して、16進数からバイナリに変換する。
この手順を使うことで、16進数からバイナリデータに簡単に変換できます。