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開業後に事業を行わなくても問題ないか?
はい、**「開業届を提出したものの、実際に収入がない状態で毎年0円で確定申告をしている」**という状況ですね。
結論から言うと、特に問題はありません。ただし、以下の点に注意してください。
✅ 問題ない理由
- 収入がない場合でも確定申告は可能
- 事業所得が0円であっても、確定申告をすること自体には問題ありません。
- 赤字(経費が発生しているが収入がない)でも申告できます。
- 個人事業主の「継続」の判断基準は明確でない
- 税務署が「実態のない事業」と判断する可能性はありますが、一定期間は許容されることが多いです。
- 収入が0円の期間が何年も続くと、事業継続の意思を疑われる可能性があるため注意が必要。
⚠ 注意点
- 3年以上無収入が続くと、税務署から事業性を疑われる可能性がある
- 事業を継続する意思があり、売上を得る努力をしていることを示せると良いです。
- 例えば、名刺・ホームページ・事業計画書・集客活動などがあると「実態がある」と説明しやすいです。
- 開業届を取り下げることも可能
- 「事業を行う予定がない」場合、開業届を廃業届で取り下げることもできます。
- 事業を再開する際は、再び開業届を提出すればOK。
- 住民税・国民健康保険料の影響
- 事業所得0円で申告しても、住民税の均等割(最低限の税額)や国民健康保険料の負担は発生することがあります。
- 会社員の場合、住民税や社会保険は給与から天引きされるため、影響は少ない。
✅ どうすればよいか?
- もし本当に事業を行う予定がなければ、廃業届を出すことも検討する。
- 事業を継続する意思があるなら、何らかの収益化を試みると良い(副業的な活動も含む)。
- 税務署から問い合わせが来たときに「事業の実態」を説明できるように準備しておく(ブログ・営業履歴など)。
→ しばらく0円申告を続けても問題はありませんが、長期間続く場合は対策を考えましょう。