目次
冷媒とは
冷媒とは、熱を運ぶための作動流体です。
通常は気体と液体を繰り返しながら循環します。
冷媒は以下の性質を持ちます:
- 圧力をかける → 温度が上昇する(圧縮)
- 圧力を下げる → 温度が低下する(膨張)
- 液体 → 気体へ変化(蒸発)するときに周囲から熱を吸収
- 気体 → 液体へ変化(凝縮)するときに周囲へ熱を放出
👉 相変化(蒸発・凝縮)を利用して大量の熱を移動させているのがポイントです。
熱交換器とは
熱交換器は、
温度の高い流体から低い流体へ効率的に熱を移動させる装置
です。
エアコンでは:
- 室内機側熱交換器
- 室外機側熱交換器
の2つがあります。
圧縮機で温度が上がる仕組み
冷媒を圧縮すると、
- 分子間距離が縮まる
- 分子運動が激しくなる
- 内部エネルギーが増加する
結果として温度が上昇します。
これは熱を加えているわけではなく、
圧縮仕事(電気エネルギー)を内部エネルギーに変換している
というのが正しい理解です。
膨張弁で温度が下がる仕組み
膨張弁の役割は
高圧液体冷媒を一気に減圧すること
です。
重要ポイント:
- 膨張弁は「冷やしている」のではない
- 減圧により温度が下がる(ジュール・トムソン効果)
- 一部が蒸発し、その際に周囲から熱を奪う
その結果、低温の冷媒が作られます。
暖房の仕組み(ヒートポンプ暖房)
① 圧縮機で冷媒を圧縮 → 高温高圧ガスになる
② 室内熱交換器で凝縮 → 室内へ放熱(暖房)
③ 液体になった冷媒を膨張弁で減圧 → 低温になる
④ 室外熱交換器で蒸発 → 室外から熱を吸収
⑤ 再び圧縮機へ戻る
ポイント:
- 冬でも外気に熱は存在する(絶対零度ではない)
- その熱を汲み上げて室内へ運ぶ
冷房の仕組み
※暖房と四方弁により流れが逆転します
① 圧縮機で冷媒を圧縮
② 室外機で放熱(凝縮)
③ 膨張弁で減圧
④ 室内機で蒸発 → 室内の熱を奪う(冷房)
⑤ 圧縮機へ戻る
超重要ポイント(プロ視点)
エアコンは
熱を「作っている」のではなく
熱を「移動させている」装置
です。
だから:
- 電気ヒーターより効率が高い
- COP(成績係数)が3〜6になる
例:1kWの電力で→ 4kWの暖房能力を出せる(COP=4)